【実話に基づいたノンフィクション】U-NEXTで視聴可能な実話ベースのおすすめ邦画5選

「実話を基にした映画」といえば、最強のふたりやボヘミアン・ラプソディーといった洋画が大人気ですが、実は邦画にも実話ベースの面白い映画があるんです。

日本で起きた事件・実話をもとにした映画を視聴したい!

そんなときには、実話をもとにした映画をチョイスしてはいかがですか?当にあった出来事をモチーフに描かれていると聞くと、イメージもがらりと変わりますし、実話がもとになっているだけに、どの作品も奥深く見ごたえがあります。
是非とも休日のお供に視聴してみてはいかがでしょうか?

【U-NEXTで視聴可能な実話映画①】葛城事件

「附属池田小事件」が題材、殺人犯とその家族の闇を描き出す衝撃作

葛城事件のあらすじ

大きな一軒家にひとりで住む葛城清(三浦友和)。そこはかつて美しい妻の伸子(南果歩)とふたりの息子、保(新井浩文)と稔(若葉竜也)の 4人で暮らしていた家でした。父から受け継いだ小さな金物屋で懸命に働き、手に入れた幸せな家庭とマイホーム。

理想的な人生を歩んでいたと思った清でしたが、ある日次男が無差別殺人事件を起こしてしまったことで、次男は死刑囚となってしまいます。
幸せな生活が一転し家庭は崩壊してしまうことに。そんな折、死刑囚となった服役中の次男と獄中結婚したという星野という女性が突然家にやってきますが…

幸せな家庭とマイホーム。しかしこの家族、どこかおかしい

葛城事件の見どころ

自己中心的で常に高圧的な父親の清。一見理想的な家族でありながら、父親の抑圧的な支配が家族を思考停止人間に変えていってしまう。
そうした状況は、やがて次男が無差別殺人を引き起こすという大きな悲劇を招くことに繋がります。
ただでさえおかしかった葛城一家の生活は崩壊し、死刑囚となった次男と獄中結婚する「嫁」まで現れ、壮絶な事態へと突入していくことになります。

今作のキーマンとなるのが三浦が演じる威厳を保ち高圧的な態度で振舞う父親。実際に作中では「俺が一体、何をした」というキャッチコピーに主人公のすべてが映し出されています。誰かがではなく誰もが加害者であり被害者。実在に起きた凶悪事件をもとに製作されていますが、今作に限っては後味が悪く、人によってはグロいという意見も多いです。

決して万人におすすめできる内容ではないので、この一家の結末を知りたい方は、覚悟して見ることをおすすめします。

【U-NEXTで視聴可能な実話映画②】南極料理人

南極観測隊員のエッセイ「面白南極料理人」をもとに映画化

南極料理人のあらすじ

海上保安庁の所属隊員である西村(堺雅人)は怪我を負った同僚の代わりに南極観測隊員のメンバーとして、昭和基地からさらに遠く離れた南極ドームふじ基地に派遣されることに。
単身赴任先は標高3810メートルという環境で、ペンギンやアザラシといった動物はおろか、ウイルスさえもいない氷点下54℃以下の壮絶な環境でした。そんな環境下で唯一料理人として派遣されている西村は限りある食料と調理場で奮闘していくことになります。

南極を舞台に毎日美味しく楽しめる料理作りに奮闘

南極料理人の見どころ

海上保安官として実際に南極地域観測隊に参加し、実際に越冬を経験した西村淳原作のエッセイ「面白南極料理人」を原作に、様々な役に変化し続ける俳優・堺雅人を主演に映画化。
極寒の環境下に佇む基地内で共同生活を送る8人の男性たちがそれぞれの仕事に取り組みつつも、ときには喧嘩をして一緒に酒を飲み、まるで家族のように食事を囲んでいきます。
約1年半、遠く離れた日本に家族を残し、隊員たちは悪戦苦闘しながらも次第に絆を深めていくストーリーに心温まる作品となっています。

担当の西村は隊員たちを少しでも喜ばせようと毎日試行錯誤して、いろんな美味しい料理をつくります。それを本当に美味しそうに食べる隊員達。
特に極寒という環境下での料理は本当に美味しそうに見えます。
ある種、今作は飯テロ作品の部類でもあるので、視聴した後にはごはんがより一層美味しくなること間違いなしです。

【U-NEXTで視聴可能な実話映画③】日本で一番悪い奴ら

日本警察史上最大の不祥事とされる実際の事件をモチーフに映画化

日本で一番悪い奴らのあらすじ

今作は「稲葉事件」と呼ばれる実際に起こった事件とその主犯として逮捕された警察官の手記「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」を原作に制作された作品です。

稲葉事件とは日本警察至上最大の不祥事と呼ばれる警察の汚職事件です。
当時の道警は成績至上主義であり、摘発・逮捕などあらゆることが点数で計上され、ノルマとして競わされていたそうです。
点数を挙げられない刑事は無能というレッテルまで貼られる中、「普通にやっていてはノルマを達成できない」と考えた綾野剛演じる「諸星」という新人刑事がノルマを築いていくために汚職に手を染めていく…という話です。

先輩の助言を受け一念発起。「点数」を稼ぐべく裏社会に潜っていく

日本で一番悪い奴らの見どころ

当初はノルマのためと、奮闘していた諸星ですが、次第に犯罪ギリギリの捜査や銃の売買が行われていき、上司もそのことを黙認。もはや刑事なのかヤクザなのか分からない見た目の変化と過激な捜査はどんどんエスカレートしていくことに。

警察の不祥事は発覚するだけまだマシ…と思いたいところですが、本作の最後に明かされる事実に小さな期待すら打ち砕く衝撃が待っています。

この事件の真相は警察という組織の中で行われた犯罪ということ。つまり、それが映画化された今作の「悪い奴ら」というタイトルにも反映されています。ノルマの重圧に晒されながら綾野剛演じる諸星が悪に染まっていく様は圧巻ですので、気になった方はチェックしてみてください。

【U-NEXTで視聴可能な実話映画④】凶悪

白石和彌監督がメガホンを取り、日本を震撼させたノンフィクションを映画化

凶悪のあらすじ

実在の事件「上申書殺人事件」を基に実写映画化した「凶悪」。
本作は獄中の死刑囚が告発した殺人事件の真相をスクープ雑誌の編集部が暴き出し、首謀者を逮捕するまでを描いています。

死刑囚・須藤純次(ピエール瀧)が告発した男とは木村孝雄(リリー・フランキー)という男。木村は周りの人間から「先生」と慕われていた不動産ブローカー。
しかし、その正体は身寄りのない年寄りや借金を抱えた家族に親切を装って近づき、土地や保険金目当てに人を殺して金を手にする死の錬金術師でした。

リリー・フランキーの怪演にも要注目、人間の残虐性や狂気性が垣間見える作品

凶悪の見どころ
原案は茨城県で起こった「上申書殺人事件」という事件がベースで、実際に事件を追った記者の著作が原作となっています。その記者をモデルにしたスクープ雑誌記者・藤井修一(山田孝之)の取材から、徐々にその残酷なやり口が明らかになっていきます。
俳優陣の細部に至る繊細な演技や、言葉への感情の乗せ具合とキャラクター性がマッチしており、この事件の異常性や不条理さなどをビシビシと訴えてきます。

凶悪という作品名通り、人間の凶悪性や闇というのがメインテーマの本作。現実とは信じがたいほど凶悪な事件が、この世には数多く存在しています。リアリティのある恐怖を感じたい方は是非視聴してみてくださいね。

【U-NEXTで視聴可能な実話映画⑤】クライマーズ・ハイ

1985年、御巣鷹山で日航機が墜落。航空史上最悪の犠牲者数となった事故

クライマーズ・ハイのあらすじ

クライマーズ・ハイは実際に起こった日本の航空事件、123便墜落事故をもとにつくられています。原作である小説は数々の賞を受賞し、ドラマや映画化がされました。

御巣鷹山の航空機事故といえば、当時を知らない人でもご存知の方は多いのではないでしょうか。
1985年8月12日に大阪から離陸わずか12分後、高度7,200mに達した辺りで航空機の姿勢制御が不能となり、32分間の迷走飛行の後に群馬県上野村御巣鷹山に衝突。乗員乗客524名のうち520名が死亡する航空機の単独事故としては世界最大規模のものとなりました。

未曾有の大惨事をめぐる様々な人間模様を緊迫感と情感あふれるタッチで描く

クライマーズ・ハイの見どころ
群馬の地方新聞社に勤める悠木和雅(堤真一)は、御巣鷹山で起こった日本史上最大のジャンボ機事故の全権デスクを任されることに。
他社との争いのみならず社内の派閥にも圧力を受けたり、報道のあり方に葛藤しながら、「いち早く正確な情報」を国民に届けるべく狂奔する…というお話になっています。
クライマーズ・ハイは事件ではなく事故がベースの作品ですが、報道の現場を通してプライドや嫉妬、対立などリアリティのある人間模様を描いています。

テンポよく描かれるドラマティックな展開に見入ってしまう作品であり、暴力性や恐怖感がなく、「怖いのはちょっと…」という方にもおすすめできる作品です。

以上が「U-NEXTで視聴可能な実話ベースの邦画5選」のご紹介でした。
実話ベースであれば作品のリアリティも生まれ、当時の事件や事故について知るキッカケにもなります。
いずれもおすすめの作品なのでU-NEXTで是非視聴していただければと思います。